高い乳幼児の虫歯率/市1歳半と3歳児健診
県平均大きく上回る/「おやつのあげすぎ注意」
6月4~10日は「歯と口の健康週間」。各幼稚園や小学校では虫歯予防集会や歯みがき教室などが開催され、子供たちに歯の健康を呼び掛けている。市健康増進課がまとめた乳幼児健診における「う蝕(虫歯)有病者率」は2016年度で1歳6カ月、3歳児とも県平均を大きく上回っており、同課では両親や祖父母に対しておやつの量に注意することなどを呼び掛けている。
16年度における1歳6カ月健診時の有病者率は4・8%で県平均2・4%の倍となっている。
3歳児は、40・6%でこちらも県平均の28・5%を大きく上回っている。
1歳6カ月健診のこれまでの推移は、12年度が3・1%(県平均3・4%)、13年度4・7%(同3・4%)14年度が3・1%で県と同値となった。
しかし、15年度は一気に増えて6・2%となり、県平均2・9%の2倍以上となっていた。
16年度は4・8%に下げたが、県平均も下がったことから約2倍の状況が続いている。
3歳児健診は、12年度から県平均を10ポイント前後上回って推移。16年度は県平均が30%を下回ったが、宮古島市は40%台を維持したことで、その差が12・1ポイント差に広がっている。
同課によると、1日当たりの砂糖の摂取量は1~2歳時が3~5㌘で、3~5歳が10㌘。この量は、コーヒーや紅茶に添えられる「スティックシュガー」に置き換えると1~2歳が一袋と半分程度。3~5歳が3袋程度となっている。
同課では「両親、祖父母ともついつい、子や孫に甘いおやつをあげすぎているかもしれない。市は肥満児の割合も県でワースト1、子どもの肥満は小児生活習慣病の原因にもなるので気をつけてほしい」と呼び掛けた。
同週間における18年度の標語は「のばそうよ 健康寿命 歯みがきで」。期間中は、全国各地で地域住民参加型の各種啓発事業が展開されている。