かん水作業始まる/宮古島市
初日1台、農家の様子見続く
宮古島市のかん水作業が8日に始まった。市によると、初日は沖縄製糖管内でトラック1台が稼働、平良西原でサトウキビ畑へのかん水が行われた。フィリピンの東で台風が発生したこともあって農家は様子見をしており、申し込み件数は依然として鈍い。ただ、サトウキビのダメージは各地で少しずつ広がりを見せている。特にかんがい施設等が設置されていない圃場では注意が必要だ。
宮古島地方は先月8日の梅雨入り以降、雨が少ない状況が続いている。今月に入って局地的な雨は見られるが、島全体を潤す雨量としてはまだ少ない。
気象台によると、8日の降水量はゼロと厳しい気象条件が続いている。
8日のかん水作業は午前中に平良西原であり、大型トラックからサトウキビ畑に散水が行われた。市はサトウキビの被害の程度を見ながら積極的にかん水するよう呼び掛けている。
今回のかん水作業は先月30日に開かれた干ばつ対策会議で決まった。作業料金は大型トラック1台3900円で農家負担は2000円。財源はサトウキビ増産基金を充てるため、市の持ち出しはない。