アパートに男性遺体/平良西里
顔や胸骨折、事件視野に捜査
市平良西里のアパートで6日夕、男性の遺体が見つかった。司法解剖の結果、男性は顔や胸などの骨が数本折れていた。宮古島署は9日、男性が事件に巻き込まれた可能性があるとみて捜査を始めたと発表した。
警察などによると、遺体で見つかったのは住居、職業不詳の池村榮さん(63)。6日午後5時50分ごろ、関係者の男性から「アパートの住人を最近見掛けないので、調べてほしい」と警察に通報があった。
警察官が現場に駆け付け、畳間に仰向けになって死亡している池村さんを発見した。
死後大分経っていると見られ、一部白骨化していた。警察は遺体の指紋から池村さんと特定したという。
部屋の玄関ドアの鍵は掛かっていた。捜索願いは出されていなかった。
池村さんはこのアパートの住人ではないと見られており、警察が住居も含め慎重に捜査を進めている。
1階は家主が住んでおり2、3階がアパート。部屋は計7室で、ほとんどが一人暮らしという。
現場は平良の中心地で交通量も多く、周囲には飲食店や写真館、事務所などがある。
同じアパートに住む女性は、2、3日前から近くにパトカーが止まっているのを見ており「居酒屋でけんかでもあったのかと思った。こんな事件が起こるとは思っても見なかった。早く解決してもらいたい」と話した。
近くの飲食店の男性は「パトカーが止まっていたので、何かあったのかなと思っていた。きょう(9日)ネットで見て、ああそういうこと(遺体発見)だったのかと思った」と語った。