昨年初の2000社突破/東京商工リサーチ
県内新設法人 宮古島市は94社
【那覇支社】東京商工リサーチ沖縄支店は8日、2017年に県内で新設された法人数が前年比9・5%(178社)増の2049社となり、初めて2000社を突破したと発表した。市郡別では、那覇市が635社で最も多く、次いで中頭郡206社、沖縄市173社、浦添市135社と続く。宮古島市は94社で市郡別9位、石垣市は110社で同6位だった。
新設法人数が増加していることについて、同支店は「沖縄は、創業時に家族や親族からの支援が得られやすい土地柄に加え、観光客数が増加するなど消費関連が堅調、ホテル新設や軍用地等の不動産投資も旺盛で、経済需要が拡大して起業率が高い状況にある」と分析している。
前年からの伸び率では、那覇市が6・0%増、沖縄市7・4%増、石垣市29・4%増となる一方で、名護市は7・3%減、宮古島市3・0%減、中頭郡0・4%減となった。
業種別は、サービス業他が854社(全体の41・7%)、不動産業332社(同16・2%)、建設業256社(同12・5%)、小売業146社(同7・1%)など。増加の割合が最も高かったのは、不動産業の前年比25・2%増。
資本金別では、100万円以上500万円未満が1018社で前年から12・9%増、5000万円以上1億円未満が10社で同400%増となる一方、1億円以上は3社で同40・0%減となった。