市貝町から初の交流団/島の自然や風土視察
サシバが縁で交流都市
宮古島市と、サシバ(タカ科)が縁で交流都市を締結している、栃木県芳賀郡市貝町の市貝町宮古島交流の会(会長・高徳義男前議長)の一行20人が18日、市役所平良庁舎で下地敏彦市長を表敬した。同町からは交流都市締結後、初の交流団。市貝町はサシバの繁殖地で、宮古島市は渡りの重要な中継点になっている。
一行は同町初の交流都市事業の一環として、宮古島を訪問し、伊良部小学校や島尻マングローブ林などを訪れ、宮古島の自然や風土を視察する。
市貝町は、毎年寒露の時期に宮古島に渡り、羽を休めるサシバの繁殖地。高徳会長によると伊良部小学校では、市貝町のサシバに対する取り組みなどを映像で紹介するという。
下地市長は「宮古島には美しいビーチや海がある。マンゴーの季節でもあるので、それを味わいながら宮古島を楽しんでほしい」とあいさつ。
佐久本洋介宮古島市議会議長は「伊良部島はサシバの渡りの重要な中継地点。伊良部大橋を渡り、島を楽しんでほしい」と述べた。
高徳会長は「宮古島訪問は5回目になる。何度訪れても、宮古島の人情あるもてなしや自然など、素晴らしい島。今回参加している中には、初めて宮古島を訪れた町民も多い。サシバの縁で交流都市を締結した宮古島を堪能して、交流を深めていきたい」とあいさつした。
市貝町は宮古島市鳥、サシバの繁殖地で、そのサシバを縁に同町から交流の申し込みがあった。これまで市貝町からは宮古の産業まつり、全日本トライアスロン宮古島大会にボランティアとして参加。宮古島市からは下地市長、池間豊副議長(当時)らが、2017年に市貝町で行われた全国芝桜フォーラムに参加するなど、互いの交流を深め、16年10月3日に交流都市を締結した。