知事選出馬の明言避ける/代表質問で翁長知事
【那覇支社】県議会(新里米吉議長)6月定例会で19日、各会派の代表質問が始まった。翁長雄志知事も出席し、秋に想定される県知事選への対応について「今はしっかりと、病気の治療を行いながら一日一日公務を着実にこなし、県民からの負託に応えていきたい」と述べ、自身の出馬に関し明言を避けた。島袋大県議(沖縄・自民党)や大城一馬県議(社民・社大・結)の質問に答えた。
知事の職務代理者設置に関する質問には、池田竹州知事公室長が「知事は職員から随時報告を受け、判断を示している。今のところ職務代理者を置くことは考えていない」と述べた。
辺野古埋め立て承認の撤回については、翁長知事が「辺野古に新基地は造らせないとの私の決意はみじんも揺らぐことはない。環境保全措置などについて看過できない事態となれば、ちゅうちょすることなく撤回を必ず行う」と強調した。
普天間基地の辺野古移設の是非を問う県民投票に関する照屋大河県議(社民・社大・結)の質問には、翁長知事が「これまでに他の地方公共団体で実施された住民投票は、施策決定に大きな影響を与えてきたと認識している。県民一人一人が改めて意思を表明することができる今回の県民投票は意義がある」とした。
一方で、翁長知事は「(埋め立て承認の)撤回は、県民投票の時期や判断に縛られるものではない」とも述べ、県民投票に関わらず、埋め立て承認を撤回する考えを示した。