池間六段が8年ぶり制す/全日本アマ本因坊沖縄代表選抜戦
第64回全日本アマチュア本因坊沖縄代表選抜戦が17日、那覇市の那覇囲碁会館で開かれ、宮古地区代表の池間博美六段が優勝した。池間さんの県大会での優勝は2010年の祐徳本因坊戦以来8年ぶり。「久々の優勝はうれしい。全国大会(8月18、19日、日本棋院)でも頑張りたい」と語った。
沖縄代表選抜戦には各地区の代表15人と前年優勝者の計16人が参加した。ベスト4に勝ち進んだ4人のうち池間さん、上原邦夫さん(南部地区代表)、上原明さん(同)の3人は70歳代。上原邦夫さんは3年前、上原明さんは今年3月の大会で優勝するなど沖縄ではベテラン勢が活躍。池間さんも8年の間に準優勝数回、今回の優勝と第一線を走り続けてきた。
準決勝で池間さんは上原邦夫さんと顔が合った。中盤まではやや不利な形勢だったが、ヨセの段階で狙っていた手が決まり逆転勝ちした。上原明さんとの決勝は序盤から優勢を保ち押し切った。池間さんは「囲碁は年齢に関係なく楽しめるゲーム。これからも精進を重ねたい」と話した。
池間さんの県大会初のタイトルは82年の「世界アマ選手権」。現在までに県大会では二十数回優勝し、朝日アマ囲碁十傑戦(現在の朝日アマ囲碁名人戦)などのビッグタイトル(9回優勝)などを含めすべてのタイトルを獲得した。地元の棋戦でも宮古本因坊、宮古囲碁名人の両タイトルを保持している。