文化交流フェス開催へ/来年6月1万人来島
国内外の芸能団体が集結
国内外の伝統芸能団体が集う「国際文化交流フェスティバル」が来年6月1日から10日間、宮古島市のJTAドーム宮古島を主会場に開催される。期間中は1万人以上の来島が見込まれるという。国内外で継承される伝統芸能舞踊・音楽の発表ほか、文化交流として学校や公共施設への訪問活動が予定されている。20日の市議会6月定例会一般質問で、観光商工部がイベント概要を説明した。山里雅彦氏の質問に答えた。
フェスティバルは、国内外の伝統無形文化の継承と国際交流が狙い。市によると、主催は実行委員会。大会長に下地敏彦市長、実行委員長にはイベント誘致に動いた平良西原出身でクイチャーパラダイス代表の仲本光正さんが就く。仲本さんは東京で三線など沖縄文化の普及に尽力し、「宮古島大使」も務めている。
イベント期間中は海外10の国・地域と国内各地で活動を続ける伝統芸能団体が宮古島に集まる。伝統芸能の発表を通して継承の意義を確認するとともに、国際交流を促進して世界無形文化の祭典を盛り上げる。
イベントを共催する宮古島市は、受け入れ対策協議会を関連機関と立ち上げる方針だ。市観光商工部の楚南幸哉部長は「このような国際イベントが宮古島で開催されることを通して、地域の伝統文化を全国、世界に発信できる。伝統文化の継承と各地の活性化につながるものと考えている」と開催の意義を強調した。
再質問の答弁に立った長濱政治副市長も「世界、全国から人が集まるイベントを開催できる一つの場として宮古島を発信できる」と歓迎した上で、「10日間で1万人ぐらいが宮古島に来るので宿泊施設が足りないことを心配している。受け入れのあり方をしっかりと構築したい」と述べた。