教育・文化
2018年6月22日(金)8:56
戦争はだめ、絶対に/鏡原中で平和学習会
体験者の上里さんが講話
鏡原中学校(下地悦子校長)で21日、平和学習会が開かれた。宮古南静園で戦争を体験した上里栄さんが講話し、「戦争は、絶対にしてはいけない」と強い言葉で語り掛けた。
上里さんは、1945年3月に初めて南静園が空襲を受けたと説明し、「あっという間の出来事。機銃掃射で即死1人、重軽傷者が5~6人出た」と話した。
戦争が激しくなると「園全体が焼き尽くされた。燃え尽きるまで機銃掃射が続いた。防空壕に隠れていたがその上で爆発があり、生きた心地がしなかった」と当時を思い起こした。
マラリア、餓死で「多くの人が亡くなった」と言葉に尽くせないほどの戦争体験をゆっくりと伝えた。
最後に上里さんは、「あの戦争を体験した者として言えることは、戦争だけは絶対にしてはいけないということ」と強調した。
講話を受けて、3年の下地のぞみさんは「私たちがいま住んでいるこの宮古島でも悲惨な戦争で多くの人が苦しみ、命を落としたということを深く考えた」と話し、次代の担い手として平和を希求し続ける決意を新たにしていた。