非戦願う劇熱演/生徒と「西原ゆりの会」
西辺小中合同「平和学習会」
西辺小学校と同中学校合同の平和学習会が22日、西原公民館で行われた。舞台では、寸劇「平和を願って」が上演され、73年前の悲惨な戦争を体験した地域の先人たちに実際に起こった出来事を物語にして紹介しながら、出演した中学校の生徒と西原コーラス「ゆりの会」のメンバーが恒久平和とふるさとを思う気持ちを常に持ち続けることの大切さを訴えた。
同地区における平和学習は昨年、ゆりの会が平和をテーマにした劇を演じて好評を博したことから、今年は中学生も一緒に新たな物語で劇を上演した。
今回の物語のシナリオと演出を担当したのは同会の小川榮子さん。太平洋戦争当時、西辺地域でも米軍の攻撃を受けて住民が死傷する事があり、その話を体験者から取材して、ストーリーに反映させた。
生徒たちも日ごろはあまり使わない西辺方言で、それぞれの役を演じ、地域のお年寄りたちと一緒になって平和な世の中の大切さを芝居でアピールした。
物語では、西原の人々をどんな状況の中でも明るく笑いを導き出す天才として描き、つらく困難な時代を生き抜いてきた先人たちの生きる力を継承していくことを訴えた。
さらに、先人たちに恥じないよう生きるために「平和を守ること」「ふるさとを思い、大切にすること」を掲げ、先人たちの誇りを受け継ぐことを誓い合った。
ゆりの会の仲間忠会長はあいさつで「この地域でも73年前には悲惨な戦争で犠牲者も出た。今回の劇には生徒たちが積極的に参加してくれた。方言も一生懸命に頑張ってそれぞれの役を演じきってくれた。改めて平和の尊さを感じることができた。これからも平和な社会を継続していくために頑張っていこう」と呼び掛けた。