台風8号 宮古暴風域に
市全域に避難勧告/激しい風雨にさらされる
非常に強い台風8号は宮古島地方を暴風域に巻き込み、次第に遠ざかりつつある。台風8号は10日午後1時現在、宮古島の東南東約90㌔にあって、1時間におよそ30㌔の速さで西北西に進んだ。同日午後3時すぎに、宮古島の一部地域が台風の目に入ったと見られる。市は10日午前0時25分、災害警戒本部を設置し、同8時5分に災害対策本部に切り替えた。また、同8時30分に宮古島全域、2万5098世帯に避難勧告を出した。多良間村は同日午前1時、災害対策本部を設置。同9時19分に村全域の533世帯に避難勧告を出した。
台風8号の接近で、宮古島地方は10日、暴風雨に見舞われた。同日午後1時までの最大風速は下地島で27・8㍍、最大瞬間風速は同じく下地島で35・5㍍を観測した。
降り始めからの総降水量は27㍉。また午後1時までの1時間に12・5㍉の降水量を観測した。
宮古島地方の暴風域の終わりは11日未明(午前0~3時)、強風域の終わりは同日朝(午前6~9時)の予報。この台風によるけが人の報告はない(10日午後1時現在)。
11日の予想される最大風速は25㍍、最大瞬間風速は35㍍。波の高さはうねりを伴い9㍍と猛烈にしける見込み。午後3時までの予想される24時間雨量は多いところで250㍉の予報。
宮古島地方気象台は10日午前0時25分に宮古島地方に暴風、波浪警報、同日午後0時21分に高潮警報を発表した。暴風警報の発表に伴い伊良部、池間、来間大橋は午前3時に通行止めとなった。