下地市長 就任10年を祝う
激励会に市民ら400人/市政発展へ協力求める
下地敏彦市長の就任10周年激励会(主催・同実行委員会)が28日、市内ホテルで開かれた。各業界の関係者や県出身国会議員、市議会与党議員、市長を支持する市民ら約400人が出席し、10周年の節目を祝った。下地市長は10年間を振り返り「あと4、5年もすれば宮古島に住んでいて良かったということが現実の形として表れる」と展望を示し、実現に向け市民の協力を求めた。
激励会では主催者を代表して実行委員長の下地義治宮古島商工会議所会頭が「市長当選から10年目という節目を迎えることができた。これもひとえに皆さんのおかげ」と出席者に謝意を述べた上で「これからも下地市長を支え、激励してほしい」と呼び掛けた。
妻の千鶴子さんとともに登壇した下地市長は、就任直後は市に財政力が乏しくかったことを指摘。その問題解決に向け、補助事業を整理し補助率の高い事業を数多く導入したことで財政状況が少しずつ改善していったことを強調した。
2期目では大型事業や福祉、教育といった市民の生活安定のための事業に着手したことを上げ「その結果、宮古島はだんだんと良くなり活力が出てきた」と語った。
「あと4、5年もすれば、本当に宮古島に住んでいて良かったということが現実の形として表れると思う。今はその基礎をしっかりと作っているところ」とさらに発展していくとの見通しを示した。
下地市長は「市の発展は市役所だけでは実現できない。市民が一緒になって、それぞれの分野で協力してもらい、みんなで良くなろうという気持ちで取り組まないとなかなか良くならない」とさらなる発展には市民の力が不可欠との考えを示し協力を呼び掛けた。
来賓あいさつでは衆議院議員で経済産業省副大臣を務める西銘恒三郎氏が下地市長の行政運営を「しっかりと地に足を着けている」と評価した上で、「経済産業省、政府、与党を挙げて島の発展を考えていきたい」と語った。
衆議院議員の下地幹郎氏は「今まで東京では下地と聞くと幹郎だったが、近ごろは下地と聞いたら敏彦と変わっている。東京でも知られるような政治家になってきた」と下地市長を評価した。
その後、市長就任10周年を祝し全員で乾杯したほか、踊りなどの余興も披露され激励会に花を添えた。