寸劇で被害防止訴え/防犯協会 ウムヤス・ウムッシ芸能祭
防犯思想の普及を目的とする宮古島地区防犯協会のウムヤス・ウムッシ芸能祭が29日午後、マティダ市民劇場で開かれた。踊りや演奏、寸劇などを通して出演者と観客は一体に。安全・安心な街づくりに向けて決意を新たにした。
芸能祭は、久田流家元久田多嘉子舞踊研究所のとうがにあやぐで幕開け。この後、生バンドや中学生による踊りのほか空手演舞、エイサーなどが続いた。
宮古島警察署の「ポリス楽笑劇団」は寸劇で「オレオレ詐欺」を発表。老夫婦が被害に遭ってしまうシーンをリアルに熱演した。
老夫婦の方言漫談などユーモアたっぷりの演出に観客は大笑い。舞台を楽しみながらオレオレ詐欺の実態と被害に遭わないための心構えを再確認していた。
このほか、防犯協会は支部ごとに踊りを披露し、舞踊研究所の皆さんは優雅な踊りで花を添えた。
主催者あいさつで防犯協会の前川尚誼会長は「『防犯の輪』を広げ、防犯思想の普及高揚はもちろん、将来を担う青少年の健全育成活動を会員一丸となって推進したい」と話しながら理解と協力を呼び掛け。併せて老若男女幅広い年齢層の出演者に感謝を込めた。