イセエビ漁が解禁
キロ4000円の高値取引/例年より1カ月遅れ
県内のイセエビ漁が1日解禁され、宮古地区では生きのいいイセエビが水揚げされた。昨年に引き続き1㌔当たり4000円の高値で取引されるなど関係者を喜ばせた。
午前6時すぎに、荷川取漁港にイセエビを水揚げした「米丸」の伊舎堂正士船長は「初日の水揚げとしては量は少ないが質は良い。今回から解禁日が1カ月遅くなり厳しい面もあるが、個体数が減少している中では仕方ない。2~3年くらいでその効果が出て数が増えることを期待している」と話した。
伊舎堂さんが水揚げしたイセエビは、市内でレストランを経営する長浜司さんが引き取った。
長浜さんは「新鮮なイセエビは刺し身、みそ汁など何にしてもおいしい。7月は問い合わせも多かったので、ようやく解禁となって良かった」と笑顔になった。
宮古島漁業協同組合によると、この日は約30㌔が競りにかけられたという。
イセエビ類の解禁日は例年7月1日だが、沖縄海区漁業調整委員会指示に基づく新制度に伴い、今年から1カ月遅れとなった。
新制度では、イセエビ類とセミエビ類は4月1日~7月31日までが禁漁期間に定められ、8月1日~翌年3月末日までが解禁期間となっている。