両陣営、県知事選に向け動き
選挙日程の前倒しで
【那覇支社】翁長雄志知事の死去に伴い県知事選が前倒しになったことを受け、自民党県連と「オール沖縄」グループは9日、それぞれ会合を開くなど、県知事選に向けた動きを見せた。
自民党県連は同日、県選出国会議員や県議会議員、知事選に向け出馬表明している佐喜真淳宜野湾市長らで、知事選までのスケジュールの調整を行った。
会合終了後、自民党県連の國場幸之助会長は記者団に対し、「沖縄振興は、国民全体の理解がなければ進められない。問題提起をしてきた翁長知事の功績を評価しつつも、新しい沖縄の未来を作るには、佐喜真淳宜野湾市長が必要なのだという点を県民に伝えていきたい」と述べた。
同じく保守系から出馬表明しているシンバホールディングスの安里繁信氏との調整については「(候補者が)一本化されると信じている」と強調した。
一方、県政与党側の県議会各会派も、8日から9日にかけて断続的に協議を行った。各会派の代表による会議も実施し、県知事選への対応や、承認「撤回」手続きに関する県議会対応などを協議した。
与党関係者は、翁長知事の後継候補者について、9日昼の段階で具体的な人選は出ていないとし、「(翁長知事の再選を支持していたグループで構成する)与党調整会議や政治経済懇和会で、具体的な議論が進んでいく」との見方を示した。
県政与党側は9日夕に「オール沖縄会議の臨時幹事会」も開催。11日の県民大会を翁長知事追悼の意味も込めた大会とし、予定通り実施すると確認した。