辺野古阻止で県民大会/故翁長知事へ黙とう
主催者発表で7万人
【那覇支社】米軍普天間飛行場の辺野古移設計画の断念を求める「8・11県民大会」が11日、那覇市の奥武山陸上競技場で7万人(主催者発表)が参加して開催された。大会では、辺野古埋め立て地区への土砂投入計画をただちに撤回することなどを求める決議を採択した。冒頭には、8日に死去した翁長雄志知事を悼み、1分間の黙とうをささげた。
大会では、翁長知事の次男で、那覇市議の翁長雄治氏が登壇。「父には生前、(県民が)心を一つにして戦う時には、おまえが想像するよりもはるかに大きな力になると何度も言われてきた」と述べた上で、「最後まで諦めずに頑張って、翁長雄志に辺野古新基地建設が止められたと報告できるように頑張ろう」と呼び掛けた。
県知事職務代理者の謝花喜一郎副知事は「知事の思いを深く受け止め、私たちも全力で取り組む。辺野古に新基地は造らせないという翁長知事の強く熱い思いをしっかり受け止め、引き続き毅然として判断していく」と語った。
また、城間幹子那覇市長も登壇したほか、衆院議員の照屋寛徳氏、赤嶺政賢氏、玉城デニー氏、参院議員の糸数慶子氏、伊波洋一氏、県政与党の県議会議員団、南城市の瑞慶覧長敏市長らも参加した。
このほか、大会には宮古地区から「ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会」の8人らも参加し、5000枚のチラシを配布した。同会共同代表の奥平一夫氏は「県民一丸となって戦えば、基地問題は解決できる。翁長さんの遺志に沿って頑張りたい」と述べた。