「積極的に参加する授業を」/来年度の必修化向け
来年度から始まる小学5、6年の外国語活動の必修化に向け、「小学校外国語活動研究発表会」が7日、市教育委員会の指定実践研究校の平良第一小学校で行われた。教諭や教育関係者ら多数参加し、公開授業や研究発表の内容に聞き入った。また、文部科学省外国語活動調査官の直山木綿子さんによる講演会も行われ、子どもたちが積極的に参加する授業の進め方などについて講話した。
午前は検証授業と直山木さんによる示範授業が行われ、参加者たちは魅力ある外国語活動と子どもたちが自ら活動に参加する授業の進め方について学んだ。
同校は昨年度に文部科学省指定の「外国活動における教材の効果的な活用および評価の在り方等に関する実践研究校」として取り組んできた。
今年度は、市教育委員会指定実践研究校として全学年を対象に実践研究を継続して進めている。
公開授業は、「ランチメニューを作ろう」の単元名で行われ、グループで考えながらオリジナルのランチセットを作るとともに、「目標のカロリー」を設定して競い合う活動を通して児童たちがコミュニケーションを深め合った。
公開授業は、担任教諭が外国語指導助手(ALT)のサポートを受けながら授業を進め、児童たちと一緒に英語の発音や英語でのコミニュケーションを楽しんだ。
直山木さんは「小学校外国語活動の具体的な在り方」の演題で講話した。
直山木さんは、今回の公開授業や研究発表について感想を述べた上で、授業の進め方についてはできるだけ授業の中では説明を短くして子供たちが英語をしゃべり、聞くといった自ら体験する時間をより多く設けるよう呼び掛けた。
小学校の外国語活動は、外国語を通じて言語や文化を体験的に理解し、コミュニケーション能力の素地を養うことが目標。
来年度から必修化され5、6年生は各学級年間35時間(週1回)の授業が行われる。