故翁長知事が後継指名した音声データ存在か/玉城氏、呉屋氏との報道
【那覇支社】故翁長雄志知事の後継候補者をめぐり18日、翁長知事が金秀グループの呉屋守将会長(69)と衆院沖縄3区選出の玉城デニー自由党幹事長(58)を後継指名した音声データが存在するとの報道が、一部でなされた。玉城氏は同日、報道陣に対して「非常に驚いている」とした上で、「これまで通り出馬しない気持ちだ」と述べ、知事選への出馬を否定した。
玉城氏によると、県政与党側が知事選候補者の選定を進める調整会議議長の照屋大河県議(社民・社大・結)と新里米吉県議会議長が同日、音声データの存在を伝えて来たという。
玉城氏は、「想定外のはるかに外側の話。本当に驚いて、相談させて下さいと返事した。(その後)候補者を一本化する段階なので、従来通り出馬しないという返事がまっとうだと思った」として、出馬しない意向を伝えたと語った。
仮に調整会議が玉城氏の擁立を決めた場合の行動については「今の段階で、私からこうするということは控えたい」と述べるにとどめた。
県政与党側は翁長知事死去後、調整会議を開催して後継候補者の選定を進めている。17日には、同会議を構成する各団体が推薦する候補名を提出し、謝花喜一郎副知事(61)、金秀グループの呉屋守将会長(69)、県議会副議長の赤嶺昇県議(51)などの名前が挙がっている。
一部報道によると、音声データは翁長知事が死去する数日前に病院で録音されたとみられるという。17日の段階では、呉屋会長も出馬を固辞しているとされる。