新里さん、7段合格/剣道審査会
北中卒、日体大女子監督
宮古島市出身で、日本体育大学女子剣道部監督の新里知佳野さん(36)が剣道7段に合格した。宮古島市で女性初。男性でも数人しか取得していない。新里さんは「自分をコントロールすることができた。落ち着いて自分のやりたいことができた」と話し、さらなる精進へ意欲を見せた。
今回の審査会受審者数は445人で合格者は80人。合格率18%という狭き門を、2回目の挑戦で見事合格した。
新里さんは「受かる、受からないよりも、課題が見えたことが大きい」と冷静に受け止め、「しっかり打てなかった部分があるのでこれからの稽古の中で課題になってくる」と話した。
8段に向けては「課題に取り組む延長線上で挑戦できれば良いと思う」と語った。
新里さんを中学3年生まで指導した少年剣道教室宮古南修館館長で剣道6段の下里俊雄さんは「この若さで7段を取るなんて本当にすごい」と手放しで喜んだ。
新里さんは小学1年生のころに剣道を始め、数々の県内大会で優勝。北中3年には全国中学体育大会剣道競技に出場して3位に入賞した。
興南高校で腕を磨いて日本体育大学に進学。4年時には全日本女子剣道選手権で準優勝。卒業後の2009年には世界選手権で個人3位に入った。
10年には日本体育大学の女子監督に就任。17年の全日本女子学生剣道大会で優勝に導いた。