台湾の大学が分校計画/下地市長、現地視察
年度内の協定書締結期待
台湾台南市にある長栄大学が、宮古島市に分校を計画していることが4日までに分かった。下地敏彦市長は誘致に向け、3日間の日程で同校を視察している。市によると、同大学は分校設置に強い関心を示している。下地市長の視察訪問は同校の招きによるもの。市は年度内にも、協定書の締結ができればと期待している。
市は2016年度から、若者定住人口を増加させることなどを目的に、高等教育機関の設置実現に向けた取り組みを開始。全国の高等教育機関にアンケートを実施するなど調査を進めてきた。
友利克企画政策部長は「(長栄大学の分校誘致に)市長も強い関心を示しており、年度内に協定書が締結できれば」と期待。「視察した市長がどういう感触を持って戻ってくるか。来週中にも記者会見で報告ができれば」と話した。
友利部長はまた、設置機関の負担軽減を図る観点から、分校の場所は「校舎や庁舎など、空き公有施設の跡利用を検討している」と語った。開校時期や学科、学生数などは未定。
長栄大学は私立で、台湾基督長老教会の大学。1993年に設立。学部は▽健康科学▽人文社会▽情報工学▽教養教育-などで、学生数は大学院生を含め1万人余。