伊良部をメイン球場に/宮古島市
電光掲示板、芝を徹底管理/防衛省補助金活用し建設
宮古島市が伊良部島の平成の森公園内に整備する新しい球場の概要が20日、分かった。内野スタンドのほか電光掲示のバックスクリーンを整備する。両翼100㍍のグラウンドで、芝を徹底管理するためにグラウンドキーパーも配置するという。プロ野球のキャンプを受け入れられる使用環境を想定し、宮古地区のメイン球場に位置付ける。事業費は13億円。防衛省の補助金を活用し、2021年4月の供用開始を目指す。
20日に開かれた市議会9月定例会一般質問で、棚原芳樹氏の質問に対し、下地康教建設部長が答えた。
今年度中に実施設計を行い、19~20年度で整備工事を行うという。現時点の計画でメインスタンドはRC構造2階建てで面積は1835平方㍍、バックスクリーンは電光掲示板仕様にする。グラウンドは両翼100㍍、センターまで122㍍の広さを確保する。
事業費について下地部長は「防衛施設用地民生安定施設整備事業の補助金を活用して整備する。整備費は13億円程度」と述べた。
その後の取材に対し下地部長は、供用の開始は21年4月を目指していると答えた。ナイター用の照明はないが、サブグラウンドや投球練習用のブルペン整備も予定しており、一括交付金等を活用しながら施設の充実を図る方針を示した。
新球場では「芝の管理を徹底する」と強調。芝の養生や管理の分野で専門的な知識を持つグラウンドキーパーを配置し、プロ野球のキャンプにも対応できる施設の管理を行うとした。
宮古島市の今のメイン球場は平良西仲宗根にある市民球場で、公式戦の多くが同球場で行われている。市は伊良部地区に建設する新施設をメイン球場に位置付ける方針で、計画通りに進めばプロ野球キャンプの誘致にも熱が入りそうだ。