「地域の守護神」新たに
下里添神社落成祝う/城辺上区
改築工事が行われていた城辺の上区公民館敷地内にある下里添神社の落成式が24日、上区自治会共進会・豊年祭開催前に行われた。多くの地域住民や在沖上区郷友会員らが参加し、「地域の守護神」として親しまれてきた神社の改築完了を盛大に祝うとともに、玉串を奉納して向こう一年間の豊年を願った。
同神社は老朽化や台風被害により損傷していたことから、2017年4月に上区自治会の総会で神社整備期成会の設立を決定。同年11月に期成会を設置して寄付金を募る活動に取り組んできた。
神社拝殿の正面には「雲が空に流れ動いて雨が降り、万物を潤して恩恵を施すこと」を意味する「雲行雨施(うんこううし)」という言葉が掲げられている。
落成式で下里添神社整備期成会の松川光雄会長は、多くの人たちの協力により神社の改築が行えたことを報告し、謝意を表明。「宮古島には90カ所前後の集落が点在しているが、公民館敷地内に地域の守護神として神社を祭っているのは上区自治会だけだと思っていて、先人たちの偉大さを感じている」との考えを示し「神社は上区地域住民の心のよりどころであり、今後も豊作に恵まれ、互いをたたえ合い、永遠の平和が続くことを祈念している」と語った。
神社改築への高額寄付者や工事関係者に松川会長から感謝状が贈られたほか、在沖上区郷友会の松川久仁男会長から期成会へ寄付金が贈呈された。
落成式終了後、神社で豊年祈願祭礼拝式が行われ、自治会役員や関係者が玉串を奉納して向こう一年間の豊年を祈願した。