宮古島、暴風域に/台風24号
きょう朝にも最接近
大型で非常に強い台風24号は28日午後、宮古島の南東にあって1時間に約15㌔の速さで北西に進んだ。宮古島地方は同日夜暴風域に入った。29日朝には、非常に強い勢力のまま宮古島地方に最接近する見込み。予想される最大風速は35㍍、最大瞬間風速は50㍍。28日午後8時までに、下地島空港で30・9㍍の最大瞬間風速を観測した。
中心の気圧は950。中心付近の最大風速は45㍍。最大瞬間風速は60㍍で、中心から半径220㌔以内では風速25㍍以上の暴風。中心から半径560㌔以内では風速15㍍以上の強い風が吹いている。
宮古島地方の沿岸海域ではうねりを伴い猛烈にしてけており、29日にかけても続く見込み。予想される波の高さは10㍍。
台風の接近に伴い大気の状態が非常に不安定となり、28~29日にかけて多い所で1時間に70㍉の非常に激しい雨が降る恐れ。
台風が最も接近する29日にかけて大雨となることから、気象台では土砂災害や低い土地の浸水に警戒を呼び掛けている。28日午後6時~29日午後6時までの24時間雨量は多い所で250㍉と予想されている。
また、宮古島地方は29日にかけて潮位が高くなる見込み。海岸付近の低地では、高潮による浸水や冠水に警戒が必要。
注意・警戒が必要な期間と予想される最高潮位(標高)は29日明け方から昼過ぎで2・3㍍。
宮古島地方気象台は28日午前10時36分に暴風警報を発令し、厳重な警戒を呼び掛けた。
市は暴風警報が発令された同時刻に市内全域2万5000世帯余りに避難準備情報を出し、高齢者などには早めの避難を、市民には不急・不要の外出は控えるよう防災無線を通して呼び掛けた。
同日午後4時現在、避難した人は市役所平良庁舎など計4カ所で8世帯10人。