税金無くなると困る
平一小で「租税教室」/沖縄宮古法人会青年部会
沖縄宮古法人会青年部会は2日、平良第一小6年生90人を対象にした「租税教室」を同校で開いた。同部会理事の友利博明さんが講師となり、税金が毎日の生活の中でどのように役立っているのかを、DVDやクイズなどで分かりやすく教えた。
友利さんは税金が無くなると▽ごみは回収されずに散らかり放題▽火事の時や病気になったら大変▽犯罪や交通事故が増える-などと説明。「税金は国や県、市町村などがいろいろなサービスを行うために必要な費用を、国民が出し合うもの」と、その仕組みを紹介した。
伊良部大橋やJTAドーム、宮古病院など、税金でつくられた公共施設をスライドで見せ「みんなで良い社会を創るためにも税金は必要」「豊かで夢のある社会を創るために、税金は大事にしなければいけない」などと呼び掛けた。
「授業料や教科書も無料なので、お金をかけずに学校に行ける。これも税金のおかげ」と友利さん。教科書の裏表紙に書いてある「この教科書は、これからの日本を背負う皆さんへの期待をこめ、国民の税金によって無償で支給されています。大切に使いましょう」との文言を紹介し、税は身近なところで使われていることを実感させた。
友利さんはまた、人頭税石の模型や税金クイズで興味を引いたほか、かばんの中から1億円のレプリカを出して児童たちの目をくぎ付けにした。