「県民の声受け職責全う」/玉城新知事が初登庁
県選管 当選証書を交付
【那覇支社】9月30日投開票の県知事選で初当選した玉城デニー氏(58)は4日、県庁に初登庁した。玉城氏は午前10時すぎ県庁に到着。正面玄関で出迎えた富川盛武、謝花喜一郎両副知事らと握手して県庁へと入った。県庁のロビーで花束が贈られ、集まった職員や支持者らの大きな拍手で迎えられた。
その後、県選挙管理委員会の当山尚幸委員長から当選証書を受け取り、正式に知事に就任した。
当山委員長は「沖縄県民の声を真摯に受け止め、本県の発展、県民の経済、福祉などの向上につなげるよう、県知事として職責を全うしてほしい」と述べた。
交付を受けた後、玉城新知事は記者団に対し「県民の声を真摯に受け止めて、日々精進していく。万事これから、しっかり地に足をつけて頑張っていきたい」と意気込みを話した。
知事室に入り、翁長雄志前知事が使用していた席に座ると、記者団から感想を聞かれ「自分の責任と役割に重ねて、感慨深い。これから県民と歩む日々になるが、真摯に気負わず、しかし腹に力を入れて頑張りたい」と話した。
知事の職務代理者だった富川副知事から、県の組織体制や財政状況などの説明を受け、事務の引継ぎを行った。
玉城新知事は台風25号に係る県災害対策本部会議に本部長として出席し、公務をスタートさせた。
会議では、沖縄気象台職員による台風25号の現在の位置や勢力、今後の見通しなどの説明や、各部局長から現状報告があった。
最後に、玉城新知事が「各部局長は引き続き情報の把握に努め、緊張感を持って対応に当たるようにしてほしい」と指示を出した。
玉城知事の任期は、2022年9月29日までの4年間。