新副会長に佐久本氏/県離島振興議会議長会
【那覇支社】県離島振興市町村議会議長会の臨時総会が11日、那覇市内のホテルで開かれ、新副会長に宮古島市の佐久本洋介氏らを選任した。総会には、佐久本氏や多良間村の森山実夫氏を含め、県内離島16市町村の議会議長が出席した。
役員改選では、新会長に竹富町の新田長男氏、副会長には佐久本氏と渡嘉敷村の玉城保弘氏、監事には南城市の国吉昌実氏と伊平屋村の金城信光氏を選任した。
役員の就任あいさつで、新副会長の佐久本氏は「離島は漁業問題をはじめ、国境問題など多くの課題を抱えており、これをみんなで協力し合って解決していけるよう頑張りたい」と決意を述べた。
このほか、総会では日台漁業取り決めの見直しを求める要望決議案や2017年度歳入歳出決算認定など4件を全会一致で可決した。
日台漁業取り決めの見直しを求める要望では、政府が13年に締結した同取り決めについて「広い水域での漁業操業を認めるなど台湾側に大幅に譲歩した内容であり、好漁場の縮小を余儀なくされ先島諸島をはじめ、県内の漁業者にとり不利なものとなっている」として不満を示した。
その上で、県内漁業者の権益と生活を守る観点から、同取り決めの抜本的な見直しを求めると共に、操業ルールの策定にあたっては「日本の排他的経済水域内での交渉であり、国際法の趣旨にのっとり日本側の漁法による操業ルールを実現するよう強く要望する」と訴えた。
総会後、多良間村の森山議長は「この議長会は、年に数回集まって意見や情報を交換し合う貴重な場。佐久本副会長ら新役員と連携しながら進んでいきたい」と話した。