前期比8万人増68万人/上半期入域観光客数
便増、船舶大型化要因
市観光商工部はこのほど、宮古島への2018年度上半期(4月~9月)入域観光客数は前年同期比7万9440人(13・22%)増の68万355人だったと発表した。来島手段別に見ると空路は2万6001人増の36万8147人、海路は5万3439人増の31万2208人。空路は本土直行便の増便、海路は海外クルーズ船の大型化が観光客数増加に貢献したと考えられる。
入域観光客数を月別に見ると、最も多かったのは8月の13万4865人で1カ月単月での過去最多記録を更新した。次いで7月の12万1602人。最も少なかったのは4月の9万9210人だった。6月は前年同月比1340人減の10万1066人で、3年半ぶりに1カ月の入域観光客数が前年度実績を下回った。
空路では、全日空(ANA)が昨年は4カ月間の期間限定運航だった中部(名古屋)直行便を今年3月25日から1日1往復の通年運航に。6月1日からは福岡直行便の期間限定運航が1日1往復就航。1日1往復だった関西直行便は7月14日から9月30日まで1往復増便となり1日2往復となった。これらが観光客数増につながったものと見られる。
海外クルーズ船は昨年度の上半期で105回寄港したのに対し、今年度は99回で6回の減となった。寄港回数が減少したにも関わらず海路での入域観光客数が増加している理由としては、大型クルーズ船の寄港が増え、1度に来島する乗客・乗員数が増加したためと考えられる。
観光商工部の楚南幸哉部長は入域観光客数の増加について「いちばんの要因はクルーズ船の大型化。中部や福岡などの本土直行便の増便の影響も大きいと思う。3月に下地島空港が開港すればさらに増えることが予想される。今年度1年間では105万人くらいには届くのではないかと考えている」と語った。