整備士講習など開催へ/検討委が取組確認
EV普及、さらに促進
電気自動車(EV)普及促進事業に係る効果検証等事業の2018年度第1回検討委員会(委員長・千住智信琉球大学教授)が17日、市役所平良庁舎で開かれた。今年度の取り組みとしてEVの情報を紹介するパンフレットの作製や集合住宅での充電環境整備実証、自動車整備士向けEV講習会などを行うことを確認した。
同事業は16年度からスタートし3年目を迎える。今年度、EVに関する情報発信・啓発活動としては、EV購入を検討している人を対象としたパンフレットや中古EV購入時の注意点をまとめた冊子の作製、EV普及に貢献した企業の取り組みを市が認証する制度の導入を行う。
EV普及に必要な充電網整備のための取り組みとしては、市内のマンションに普通充電器1基を設置し、住民のEV2台で運用する実証実験を現在、行っている。
EVの島内でのメンテナンス体制構築に向けては、自動車整備士を対象としたEVについての全5回の講習会開催を計画。宮古工業高校自動車機械システム科の生徒を対象としたEVメンテナンス講義も実施している。
第1回検討委員会では事務局が今年度、これまでに取り組んできた事業や、今後実施を予定している事業などを説明した。
EV購入者向けパンフレットの作製については委員から「EVは充電施設でなければ充電できないと勘違いしている人もいるので、家庭でも充電できることを明記してほしい」などの意見が挙がった。
メンテナンス体制構築については、EVの普及には修理できる整備士の育成が急務として、EV整備士を目指す学生への奨学金制度の創設など、何らかの援助制度を導入すべきではとの提案もあった。
次回検討委員会は2月開催を予定している。