宮古代表牛が決まる/市、農振会
団体優勝期待し褒賞金
和牛の改良技術を競う県の畜産共進会に出品される宮古代表牛がこのほど、正式に決まった。市と宮古地区農業振興会が17日、代表牛を所有する生産者に褒賞金を授与した。長濱政治副市長は「全頭の上位入賞を果たし、念願の団体優勝を取ろう」と激励した。共進会は来月2日、糸満市の南部家畜市場で開催される。
代表牛は、若雌第1類が平良島尻の伊山和吉さんが所有している「ゆりこ」号と下地高千穂の荷川取広明さんの「りょうこ」号、同第2類は平良増原の下地英雄さんの「みくにあき」号と城辺比嘉の砂川雅一郎さんの「あゆみ」号。
成雌第1類の部では平良盛加の下地史彦さんの「はなちゃん」号と下地の荷川取さんの「なつこ」号、同第2類は上野大嶺にある農業生産法人大海(上地良淳代表)が所有する「たいかいそら」号と下地入江の砂川健治さんの「わかな」号が選ばれている。
褒賞金と激励を受け出品者の砂川雅一郎さんは「多大な激励をありがとう」と感謝し、「畜主として引き運動や立ち方の矯正に一生懸命取り組んでいる。共進会では団体賞という目的の達成に向けて頑張りたいと思う。皆さんの期待に応える良い報告をしたい」と上位入賞に意欲を見せた。
褒賞金を授与した長濱副市長は「離島のハンディはあると思うが、共進会に向けてしっかりとした飼養管理をお願いしたい」と万全な調整を促し「後を継ぐ若い人の模範になる結果を出してほしい」と話した。
農業振興会の下地保造副会長(JAおきなわ宮古地区本部長)は「今年の牛も粒ぞろいで、悲願の団体優勝は目の前にある。全頭が上位入賞できるよう頑張ってほしい」と激励した。
県の畜産共進会は、県内各地から選りすぐりの和牛が集まり、その改良技術を競う。前回は城辺の荷川取衛さんの「ともこ」号が最高賞の農林水産大臣賞を受賞する快挙を達成。今年は団体賞が期待されている。