「振興予算確保」に意欲/県議会一般質問
座喜味氏に対し県当局
【那覇支社】県議会(新里米吉議長)10月定例会で22日、宮古島市区選出の座喜味一幸氏(沖縄・自民党)が一般質問で登壇し、来年度の沖縄振興予算や先島への陸自配備、離島振興などで県の見解を求めた。玉城デニー知事は振興予算について「沖縄振興予算の確保に向けて関係機関との連携を密にし、概算要求額の満額確保ともに、沖縄振興一括交付金については概算要求額以上の額が確保されるよう取り組んでいく」と語った。
内閣府は8月末、総額3190億円の沖縄振興予算の概算要求を行っている。玉城知事は「県は、沖縄振興予算を効果的に活用して沖縄らしい優しい社会の構築と自立型経済の構築に向け各種施策を展開している。(振興予算の)確保は重要だ」として、年末の予算決定まで取り組みを強化する方針を示した。
宮古・八重山への陸自配備について、池田竹州知事公室長は「住民合意もなく、地域に分断を持ち込むような自衛隊強行配備は認められないものと考えている。地元の理解と協力が得られるよう、政府は丁寧に説明を行うとともに住民生活の安全安心に十分配慮すべきだ」と答弁した。
玉城知事も、自衛隊は合憲とする立場であることを述べた上で「自衛隊の配備は政府が行うものだ。沖縄県が行うものではない。一義的には、政府が地域の住民への丁寧な説明など、合意形成を図らなければならない責任があると思う」と答えた。陸自配備の賛否そのものについては、明言を避けた。
離島振興については、川満誠一企画部長が「知事の公約に掲げられた地域力・離島力の向上を目指し、生活環境基盤の整備や産業振興、医療提供体制の樹立などを図り、魅力ある地域社会の形成に取り組んでいく」と語った。