マンゴーの栽培法学ぶ
新規就農サポート講座/宮古農水振興センター
第5回宮古地区新規就農サポート講座(主催・宮古農林水産振興センター農業改良普及課など)が24日、宮古農村青少年教育センターで開催された。同課の渡久山みきさんが講師を務め「果樹栽培の基礎知識」について講義を行い、参加者は熱心に耳を傾け知識を深めていた。
渡久山さんは宮古島で栽培されている果樹全体の栽培面積は2015年度で約81㌶、そのうちマンゴーが74㌶で約9割を占めることを紹介した。
マンゴーの生産状況は、県全体のマンゴー栽培面積は242㌶、県の約3割が宮古島で栽培。出荷量は県全体で約2千㌧、宮古島が765㌧となっている。
栽培に適した園地の条件として、育成適温が20~30度。6度以下で成長停止、37度以上で高温障害が出るので温度管理の必要性を説明して「マンゴーは風に弱く、収穫期が台風の時期に当たることから防風林は必須になる。土壌は土層が深く、酸性ph(ペーハー)5・5~6・5で排水の良い土壌が好ましい。地下水位が高かったり、phが高いと障害が出やすい」と話した。
収穫は通常2年ほど苗を育成し、3年目の夏に初収穫をすることなどを講義した。
この後、JAおきなわ宮古地区営農振興センター農産部の下地智也さんらが「JA各組織、JAファーマーズマーケットあたらす市場の活動状況」を説明。宮古農林水産振興センター農業改良普及課の池間早苗さんが「農業関係資金、経営簿記講座」を行った。