五穀豊穣を祈願/西原ミャークヅツ
スーツ姿でパレード/男性らクイチャー踊り
平良西原のミャークヅツは「中日」の30日、集落の男性が参加し、集落内を力強く厳かに練り歩くパレードが行われた。五穀豊穣や自治会ののぼり旗や日の丸を掲げ「うやきーゆなうらしよー(裕福な世にしてくれよ)とはやしながら踊り五穀豊穣と子孫繁栄を祈願した。
パレードには上下黒のスーツに白いタオルでねじり鉢巻きをした「マスムイ」と呼ばれる男性や、白のワイシャツにネクタイ姿の男性が参加した。
午後3時ごろ、仲間御嶽を出発し、ジャー(座)の広場まで約1㌔を、「西原のクイチャー」などの歌に合わせながら、集落の目抜き通りを時にはゆったりと、時には力強く大地を踏みしめながら、練り歩いた。
沿道には地域の人たちや子どもたちが集まりパレードを見守った。道路の辻には女性たちが日の丸の扇を持ち、男性たちを迎えた。
大阪から8年前に移住した本村一恵さんは「夫が西原出身なので毎年来ている。男だけの祭りで勇壮で力強い」と伝統行事を楽しんでいた。
観光で大阪から家族3人で来島した山下孝平さんは「初めて見た。年配の人たちが一つになって『大人の成人式』みたい」と楽しんでいた。
パレードが「ジャー」に到着すると、参加者全員のクイチャーや奉納相撲が行われ会場は熱気に包まれた。