伊良部高が特選/県緑化コンクール
学校全体で校庭美化/佐良浜中も準特選受賞
県緑化推進委員会の2018年度緑化コンクールの審査結果が13日に発表され、伊良部高校が最高賞となる特選(県知事賞)に輝いた。さらに、佐良浜中学校も準特選(会長賞)に選ばれ、伊良部島の二つの学校が校内で日々取り組んだ緑豊かな環境づくりが高く評価されての受賞となり、両校ともさらなる緑化推進に意欲を示した。
特選の条件は、準特選受賞後3年が
経過したことで、伊良部高校は1987年に入選、92年に準特選の受賞経験がある。
大宮廣子校長は「特選に選ばれた時は本当にうれしかった。生徒数は少ないがこうして学校が評価されることで、生徒たちも母校への愛着や誇りを持つことになる。生徒、教職員を含め学校、地域が一つになったことが今回の受賞につながった」と笑顔で話した。
また、生徒会長の上原凪紗さんは「入学時から学校の緑はきれいだと思っていた。それがこうして評価されてうれしい。生徒数は少ないがみんなでさらに校内緑化に頑張りたい」と決意を示した。
審査講評で、伊良部高校は「校内の樹木は成熟し種類も17種と豊富で、さらに定期的に健康管理も実施されいる。校門から校舎まで続くアプローチ沿いは手入れが行き届きリゾート施設や公園に迷い込んだと思わせるほど美しい」と高い評価を得ている。
一方で、来年度から同校では生徒募集が停止されることにも触れ「地域の緑文化の拠点となり得るエリアであり、今後も継続して生かし、守り続けていくシステムづくりも急務」としている。
佐良浜中学校は、今年4月に赴任した新垣宏隆教諭の指導の下、生徒たちが環境美化の一環で緑化活動に取り組んできた。
生徒たちは、雑草や雑木の除去、芝刈り、花植え作業に汗を流し、3カ月かけて整備した。
新垣教諭は「コンクールという目標を持つことで生徒が自主性を持って取り組み、よく頑張った」と、子どもたちをたたえた。
友利克彦校長も「日々の地道な活動の成果が形で表れた。すべては子どもたちの頑張りと新垣先生の指導のおかげ。今回の取り組みは自ら活動できる生徒の育成にもつながった」と喜んだ。
今回のコンクールは、現地審査を10月9、10、16日の3日間実施。審査会議は今月1日に行われ「学校緑化の部」では、特選2校、準特選1校、入選4校の合計7校が選ばれた。
表彰式は、23日に糸満市で開催される緑の育樹祭式典において行われる。