補正予算案など４４件提案／１２月定例会議案説明

市当局から議案の提案理由について説明を聞く議員＝30日、市役所平良庁舎

　宮古島市議会（佐久本洋介議長）の全員協議会が30日、市役所平良庁舎で開かれ、５日から開会する市議会12月定例会に市が提案する議案について、市当局が事前説明を行った。今定例会には市総合庁舎・保健センター建設予定地となっている国有地を５億５０００万円で取得することに議会の議決を求める議案や、一般会計を13億４７５９万円増額させる補正予算案など計44件が提出される。

　12月定例会に提案されるのは一般会計や特別会計などの補正予算案８件、条例を制定、改正、廃止する条例議案14件、指定管理者の指定13件を含む議会に議決を求める議決議案21件、任期満了に伴い新たな人権擁護委員を推薦することに意見を求める諮問１件。

　一般会計補正予算案の主な歳出としては、財政調整基金積立金として10億７３２１万７０００円、ふるさと納税事業の手数料と委託料で８８７９万９０００円、県民投票管理費で１３８２万３０００円などを計上している。

　条例案では市役所下地庁舎３階を民間利用が可能な施設とするための条例制定案、伊良部保育所と幼稚園を一本化して伊良部こども園とするための一部条例改正案、現在は民間へ業務委託している北、馬場、福里の市立保育所３カ所を民間法人が運営する公私連携保育所へ移行させることで市立保育所設置条例から３保育所を削除する条例改正案などが提案される。

　議決議案では市総合庁舎・保健センター建設予定地の国有地３万２８４９平方㍍を５億５０００万円で取得することや、伊良部小中一貫校校舎建築工事の設計一部変更に伴い契約金額を増額させること、市リサイクルプラザ（仮称）プラザ棟建設工事請負契約を３億８６９１万円で締結することなどに議決を求めている。

　市総合庁舎用地取得の議案は先議案件として、12月定例会２日目の６日、議案に対する質疑終了後に採決が行われる。

　指定管理者の指定では、市陸上競技場、市総合体育館、市民球場、市平良多目的屋内運動場、市多目的前福運動場の市立体育施設５施設を市体育協会に指定管理させることなどが提案されている。

　全員協議会では、市総務部の宮国高宣部長が議案の提案理由を説明した。