有効求人倍率1・84倍/宮古10月雇用
過去最高値2カ月連続更新
宮古公共職業安定所(ハローワーク宮古、渡真利直人所長)は11月30日、宮古管内10月の雇用状況を発表した。有効求人倍率は1・84倍で、過去最高となった前月を0・10ポイント上回り、2カ月連続での更新となった。県内5カ所のハローワークの中で最も高く、全国の有効求人倍率1・62倍を上回る結果となった。
10月の月間有効求人数は、1333人と前年同月比で5人(0・4%)増加したのに対し、有効求職者数は723人と173人(19・3%)の減少となった。これにより、求職者1人当たり何件の求人があるかを示す有効求人倍率は、前年同月比で0・36ポイント、前月比で0・10ポイント高い1・84倍となった。
新規求人数は、前年同月比で140人(22・7%)減の477人と3カ月ぶりの減少になった。そのうち165人(34・6%)は正社員の求人だった。
新規求人数を産業別に見ると、宿泊業・飲食サービス業が前年同月比45人(60・8%)増の119人、公務・その他が5人(23・8%)増の26人だった。
一方で、建設業は20人(51・3%)減の19人、情報通信業は34人(100%)減の0人、卸売・小売業は27人(46・6%)の減となった。
新規求職申込件数は69件(25・3%)減の204件。就職件数は40件(33・9%)減の78件で、内訳は県内就職が35件(31・5%)減の76件、県外は5件(71・4%)減の2件だった。
渡真利所長は、有効求人倍率が過去最高を更新した要因として、求職者の減少をあげた。宿泊業・飲食サービス業では求人は多いものの、求職者は事務職の希望が多く、ミスマッチが起きており、今後も高い水準が続くと見ている。