米軍輸送機が車輪トラブル/宮古空港
整備遅れで離陸断念
米海軍第7艦隊音楽隊を輸送するため嘉手納基地から飛来した米軍C9輸送機が13日、宮古空港に着陸の際、左車輪を損傷し同日午前11時ごろ予定していた離陸を断念した。宮古空港での民間機の離発着に影響はなく、けが人などもなかった。きょう14日、タイヤの交換を済ませ昼すぎに出発する予定。空港のフェンス際では宮古空港の強制使用に反対する市民団体のメンバーが「NO BASE(基地はいらない)」などの横断幕を掲げて抗議した。
13日午前10時40分ごろ、宮古空港に着陸した米軍C9輸送機は滑走路で減速中に左翼にある車輪がロックし、左外側の車輪が損傷。離陸のためには交換が必要になった。搭乗していた海兵隊員によると減速時に大きな衝撃などはなかったという。
交換用のタイヤを厚木基地から輸送するため米軍の輸送機C130の手配を進めたが、厚木基地で同機の整備遅れたため到着が夜遅くなる可能性が出た。C9の乗組員が深夜の飛行には休養不足と判断しこの日の離陸を断念した。
13日朝に嘉手納基地を岩国基地に向かう海兵隊員34人を乗せ飛び立ったC9輸送機は宮古空港で音楽隊を搭乗させた後、岩国基地で海兵隊員を降ろし厚木基地に向かう予定だった。
C9輸送機に乗っていた海兵隊員も含め69人は宮古島での宿泊を余儀なくされた。
14日、厚木基地から輸送機C130が午前11時ごろ宮古空港に到着する予定で、修理を済ませ、正午過ぎには岩国基地経由で厚木基地に向かう予定。