宇山、玉城さんが合格/琉球古典芸能コン
優秀部門の難関を突破
第53回琉球古典芸能コンクールの野村流三線優秀部門で、野村流伝統音楽協会宮古支部の宇山正さん(69)と玉城克也さん(63)がそれぞれ合格した。2人は7日午後、本社を訪れて合格を報告し、難関突破の喜びと最高賞に向けて新たな決意を語った。
同部門の課題曲は、本調子が首里節、二揚調子が干瀬節の2曲。70人が挑戦し、宇山さんと玉城さんは合格者39人(合格率55・7%)の中に入った。
宇山さん、玉城さんともに芸能歴は8年。宇山さんは3回目、玉城さんは2回目の挑戦で優秀部門に受かった。
合格に宇山さんは「やっと琉球古典のスタートにつけた」とほっとした表情だった。「琉球古典は奥が深くて難しい」と古典の魅力を挙げた。次は合格率がさらに低い最高賞に挑む。「しっかり練習してチャレンジしたい」と決意した。
玉城さんは「今回も本当に緊張した」と苦笑いを浮かべながら振り返り、「緊張のあまり練習通りとはいかなかったが、合格することができて良かった。次(最高賞)を目指してまた頑張りたい」と話した。
2人を指導する琉球古典音楽野村流伝統音楽協会宮古支部の波平重夫支部長は「実力がある2人なので早い段階から大丈夫だと思っていた」と話し、優秀部門突破の弟子をたたえた。