ホテル増設、総客室6000へ/ユニマットプレシャス
シギラに24年度末/観光客の急増に対応
宮古島でリゾートホテルやゴルフ場経営などを展開するユニマットグループのユニマットプレシャス(東京、高橋洋二会長)が上野地区を中心にホテルを増設し、2024年度末までには客室総数を6000室にする計画をしていることが分かった。新規ホテルの開発は、来年の下地島空港開港など今後、入域観光客の増加が見込まれることへの対応で、同社では「自治体と力を合わせ、官民一体となって宮古島の発展を目指していきたい」と話している。
同社は現在、上野地区周辺のシギラリゾート内に、ヴィラやプライベートホテル、ファミリー、長期滞在型など六つのホテルを運営しており客室総数は827室。総収容人数2140。ホテル内などには24軒のレストランを手掛けている。
同リゾート内では現在、「ホテルシギラミラージュ ベイサイド」(19年春開業予定、客室数120室)、「ホテルシギラミラージュ ヒルサイド」(19年夏開業予定、40室)、「ホテルシーブリーズカジュアル2期」(仮称、19年開業予定、150室)の三つのホテルを建設中で、開業すれば既存ホテルと加えた客室総数は1137室になる。
宮古島の入域観光客数は17年度は約99万人。18年度は120万人突破が見込まれている。
観光客が急増する一方、客室数は3000室程度で推移しており、明らかに需要に供給が追い付いていないのが実情だ。
このことから同社は「シギラベイサイドスイート アラマンダ」などの最高級ホテルをさらに拡充するほか、カジュアルホテルも増やして20年度末までに客室総数2000室、24年度末までに6000室を目指し、幅広い客層を受け入れていく方針。
同社はまた、セグウェイやシュノーケル体験、温泉、プールなど旅行先での行動を促すアクティビティ施設も整備・充実させ、さまざまな消費機会を生み出す環境整備の必要性を強調。「観光収入が増えることで新たな産業が生まれ雇用が発生する。地産地消を拡大することにより観光産業だけでなく、畜産業や漁業の発展、6次産業化にもつなげることができる」と話している。
入江康文副社長は11月、同社のパートナー企業(協力企業)と親睦を深める懇親会の席上、新たなホテル建設やレストラン、テーマパークなどのリゾート整備計画を紹介。さらに定住を促進するための大型スーパーの整備などを盛り込んだ3万人規模の街づくり構想を披露し、実現向け協力を求めた。