伊良部地区 小中一貫校4月開校/結の橋学園
313人が新たな歴史刻む/校舎は回廊型2階建
伊良部地区にある四つの小、中学校を統合する伊良部島小学校・中学校(愛称・結の橋学園)が、宮古島市初の小中一貫校として4月に開校する。児童・生徒313人が新しい歴史をスタートさせる。基本理念や校章、校歌、制服などの準備はすでに完了。開校に向けて着々と準備が進められている。
■基本理念
旧伊良部町の4校が統合された学園に寄せる保護者や地域の期待に応えるため、安全安心で児童生徒が行きたくなる学校、地域と共に「グローカル人材」を培う学園を目指し、キャリア教育を中核として三本の特色ある教育を進める。
9年間を通して系統を立てた国際理解・英語教育やふるさと学習、道徳教育に研究の柱を置き、小中教職員が一丸のチームとなって、宮古初の小中一貫校の成功にまい進する。
一貫教育を生かした教育システムとして、各学年を▽前期ブロック(小学校1~4年生=基礎期)▽中期ブロック(小学校5年生~中学1年=活用期)▽後期ブロック(中学2~3年)-の4-3-2制を取る。
■校舎
校舎は、現在の佐良浜中学校施設内の運動場側に建設中だ。用地面積は2万8000平方メートル、校舎面積は6000平方メートルで、体育館は2500平方メートル。
校舎は2階建てで片廊下の回廊型。野外広場はバスケットコート3面分の広さを確保した。
運動場は200メートルトラックで小中共用、体育館も小中で一つ。中学校用にバスケットコート2面、小学校用にミニバスケットコート1面をつくる。武道場は体育館2階に整備する。
校舎建設に若干の遅れが生じているが、市教育委員会は「遅れを挽回できる」としている。
■校章
校章原画を描いたのは、佐久川理緒奈さん。決定した校章には、同学園で学ぶ子供たちが希望の船を大海(世界)へ向けて走らせ、広く世界で活躍できる人材として成長してほしいとの願いが込められている。
■校歌
校歌は昨年11月に発表された。作詞は伊良部仲地出身の高橋尚子さん、作曲は音楽教諭の宮国貴子さんが担当した。統合する4校の児童・生徒にも配布。音楽時間で練習を重ね、開校日式典に備える。
■制服
結の橋学園の制服は、統合協議会が2017年12月に最終確認。男女とも紺のブレザーで男子はグレーのスラックス、女子はチェック柄スカートを採用した。