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【特集】新年号
2019年1月1日(火)8:58

島豆腐で農水大臣賞/「まごとうふ」下地直哉さん

おばあの味をアレンジ


商品を前にして新年に希望をかける下地さん(中央)とスタッフ=平良下里

商品を前にして新年に希望をかける下地さん(中央)とスタッフ=平良下里

 昨年9月に北海道札幌市内ホテルで行われた第4回全国豆腐品評会(主催・全国豆腐連合会)で「まごとうふ」(下地直哉代表)の濃厚おぼろ豆腐が全体の最優秀賞に当たる農林水産大臣賞を受賞した。

 その反響は大きいようで下地さんは「おかげさまで注文が増えて、皆さんに使ってもらってうれしい」と話し新たな年にさらなる飛躍を誓った。

 品評会は全国各地予選の▽もめん▽きぬ▽寄せ・おぼろ▽充填-の4部門で金、銀、銅に輝いた豆腐を一堂に集めて開催。味や食感、香り、外観の4項目で審査が行われた。

 下地さんは沖縄・九州代表として参加。決勝出場事業者98社、出品数161点の中から最も支持の多かった豆腐として最優秀賞に選ばれた。

 試食会もあり、下地さんは「全国から集まった豆腐を試食できる機会はなかなかない。材料はさまざまで、硬さや甘さ、柔らかさなど、自分にはないおいしさに出会うことができ、とても勉強になった」と話した。

 社名の「まごとうふ」は祖母から豆腐の伝統製法を受け継いだことに由来する。それに加えて独自で工夫や研究をし、濃厚おぼろ豆腐を開発した。

 品評会に向けてたき方を変えて風味が飛ばないよう、甘さを残すように何度も試行錯誤してクリーミーな食感になるように改良したという。

 「九州で3位だったので、まさかこれほどの賞がもらえるとは思わなかった」と振り返った。

 10月に開かれた「第41回宮古の産業まつり」にも出店し、好評を得た。

 県内の新聞やテレビでも紹介されて島外からの問い合わせも多く、注文に追われてうれしい悲鳴を上げている。

 下地さんは「すべての工程を手作業で製造している。生産量が増えてきているので、商品を安定して提供するためにも工場の増築を検討している」と話し「『お惣菜』や『スイーツ』など新商品の開発にも取り組みたい。おぼろ豆腐をはじめ現在生産している商品もまだ完成形だとは思ってないので改良を重ねて味と品質の向上を目指したい」と新しい年への目標を掲げた。

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