島みどぅんパワーはズミ
女子大運動会が大盛況/ぱんだる50㏄(上里勝美さん・宮平恭子さん)
「勝つなー、こけろー」「笑いが優先だぞー」-。マイクを通して会場に響く司会の激しいコメントも魅力となっている「宮古島女子大運動会」。
昨年で3回目を迎え、年々その規模は大きくなり、競技も趣向を凝らした内容となって、女だらけの大運動会は島内外から注目を集めている。
大会を主催するのは上里勝美さん(43)と宮平恭子さん(40)の2人が8年前に結成した「ぱんだる50cc」だ。
会場にとどろく笑いを交えた激しいコメントは、司会の上里さん。大会中、出場者たちに常に投げ掛け続け、会場を盛り上げている。
10月の運動会のために8月ごろから各チームの代表が集まって会議を重ねる。主婦層が多いことから集まることは大変だが、事前会議の参加率は高く、その中で相談しながら実施種目を決め、ルールも決めるという。
上里さんは「まずはみんなで盛り上がる方法を考えることからスタートする。だからこそ、本番では参加者全員が楽しんでいる。出場者たちが自ら楽しむ要素を盛り込んで運営しているところが魅力」と笑顔になる。
2人によると、女性だけの運動会は県内初で、那覇市や浦添市などからも運営方法についての問い合わせが増えているという。
宮古島の女子パワーについて、2人は「恥ずかしがり屋が多いが、誰かが中心になって行動を起こすと一気に集まって、素晴らしい力を発揮してくれる。だから私たちが『やろうよ』と呼び掛けるとパワー全開で頑張る」と話した。
最後に2人は「女性だけでやるからはじけられる。恥も外聞もない。みんなが楽しんでいるのを見るだけで満足。参加者たちが手をたたいてはじけて笑っている姿はとてもすてきだし一番美しい」と話した。
そのほかにも、昨年の9月から2人が取り組んでいるのは、「ぱんだる50cc」とは違う「ミステイク宮古島」だ。
意味は「ミス宮古島」とは逆の魅力で勝負しているのが、「ミステイク(間違い)宮古島」。
2人は「ミス宮古島が体験するのは難しいことを私たちが体験して、それをネット配信する。宮古島の魅力を別の角度から私たちがどんどん発信していきたい」と笑顔で抱負を述べた。