迅速救助に向け連携強化
消防と海保が合同訓練
宮古島海上保安署(栗谷美則署長)と宮古島市消防本部(砂川享一消防長)の合同救助訓練が14日、同本部で行われた。海保から12人、消防から10人の合計21人の職員が参加し災害時における迅速な人命救助に向け、連携強化を図った。
あいさつで仲間源栄消防署長は「私たちの組織はあらゆる災害から市民を守ることが求められている。きょうの訓練では互いにこれまで培った技術を学び合い、連携を強化してほしい」と述べた。
栗谷署長も「皆さんにはスキル、スピリッツ、プライド、モチベーションを持って仕事に取り組んでほしい。今回訓練を機にこれまで以上に迅速で強力な連携を構築すれば1人でも多くの人命を守ることができる。しっかりと頑張ってほしい」と呼び掛けた。
心肺蘇生法およびAEDの取り扱いを紹介する救急講習会が行われた後、救助訓練が行われた。
訓練は、平良港に停泊中の貨物船で溶接作業中に船底部において作業員1人が一酸化炭素中毒で倒れ動けなくなったことを想定して、救助作業を行った。
消防署員の展示訓練後に海保の職員もグループに分かれて個別に救助訓練を実施した。
参加者たちは日ごろの訓練で培ったお互いの知識や技術を学び合いながら、緊急時の連携体制や救助方法について確認した。
宮古島海上保安署と宮古島市消防本部は今年2月に、市沿岸部や周辺海域で発生する災害などに迅速かつ適切に対応しようと「救助技術等に係る相互協力に関する覚書」を締結。
潜水や救助に関する訓練、演習、研修などを行い、職員の救助技術の向上を図っている。