カボチャ14㌧を県外初出荷へ/JA伊良部支店
収穫、箱詰め作業本格化
宮古圏域ではトップのカボチャ生産量を誇る伊良部島で収穫が始まっている。JAおきなわ伊良部支店(平良明憲支店長)の集荷場では7日、農家が収穫したばかりのカボチャが大量に搬入され、県外出荷向けの箱詰め作業が本格化した。きょう9日、関東を中心に完熟カボチャ14㌧を初出荷する。生産農家やJA関係者らは高値を期待している。
県は2007年、宮古島市をカボチャの拠点産地に認定。宮古島の農業の主力品目の一つとして注目される。
宮古地区営農センターがまとめた2017年度農産物販売実績によると、多良間村を含めた宮古地区全体のカボチャの生産量は435㌧、金額にして1億6900万円。このうち伊良部は234・5㌧、販売額は9490万円だった。
同支店によると、今期産のカボチャは昨年10月に播種。11月の肥大期に雨が少なかったことなどの影響で、計画目標の生産量261㌧を下回る見通し。
収穫と県外出荷は今月下旬から2月にかけてピークを迎え、4月までの収穫を予定。2~4月は国産のほとんどが県産で占めるとされ、高値取引が期待されている。
同支店では8日現在、パート職員17人を雇用し仕事の効率化を図っている。カボチャをA、B、Cのランクで選別し、箱詰め作業に追われている。てきぱきとこなす作業が好評だ。
この日収穫作業に精を出していた仲宗根幸男さん(37)は「露地栽培は5年ぶりで6㌧を見込んでいる。作柄は上等だ」と笑顔で語った。