「宮古合宿のおかげ」/W杯ジャンプ週間V
小林選手優勝で葛西さん
オーストリアで行われたノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ週間で優勝した小林陵侑(りょうゆう)選手(22)は毎年、宮古島での夏合宿に参加しており、地元関係者は「合宿の成果が出ている」と喜んでいる。小林選手は土屋ホームに所属。監督を兼任する葛西紀明さんも「宮古合宿のおかげ」と話しているという。市などは9日、小林選手の偉業と宮古合宿をPRするため、平良第2庁舎に懸垂幕を設置する。
土屋ホームは2002年から宮古島合宿を実施。途中、海外に変更されたが、09年に葛西さんが監督に就任してからは毎年宮古島で行っている。
合宿期間中に行われるビーチバレー宮古島大会にもチームで出場し、大会の盛り上げに一役買っている。
合宿の受け入れに協力している垣花健志さんはニュースを見て、葛西さんに「『優勝おめでとう』と、小林さんに伝えてほしい」とメールを送った。葛西さんも「宮古での合宿のおかげ」と返信してきたという。「この調子を維持して、次のオリンピックには金メダルを獲得してほしい」と話した。
小林選手の優勝で宮古合宿がクローズアップされ、テレビのスポーツ番組では葛西さんの指導を受けながら筋力トレーニングに励む様子が放映された。
垣花さんは「小林さんの活躍は宮古のPRになる。これからも受け入れに協力していきたい」と話した。
ジャンプ週間で日本人選手の総合優勝は2人目。4戦全勝は史上3人目の快挙。