需要に供給追い付かず/宮古の生コン用砕石
建設ラッシュが影響/琉球セメント 設備拡張へ
宮古地区の公共工事や民間工事における生コン用の砕石(バラス)が昨年末ごろから不足していることが分かった。琉球セメントの西村聰会長をはじめ関係者が15日、市役所平良庁舎に下地敏彦市長を表敬訪問し、今後、生産設備の拡張を図って5月ごろには増産体制が整うことを説明した。
同社の説明によると、宮古地区の大幅な工事の増加や沖縄本島の鉱山の減少などもあり、その需要に供給が追い付いていないという。
下地市長は開口一番「(宮古では)公共も民間の工事も昨年の倍ぐらいある。そうした中でバラスが足りていない。ぜひ、配慮をお願いしたい」と理解を求めた。
西村会長は「昨年から(需要が大きく伸びて)供給が厳しくなった。それでも先島は優先的に出している。鉱山を撤退した業者もいることから、今後は増産に向けて設備の拡張を予定している。5月ごろからは増産体制になるので需要にも対応できると思う」と話した。
こうした宮古の現状について、ある大手の建設業者は「宮古地区におけるバラスの供給は止まってはいないが、昨年からスムーズな供給にはなっていない。これからも多くの工事が予定されており、今のままのペースでは影響が出る。できるだけ早く安定供給ができる状況になってほしい」と述べた。
そのほか、公共、民間とも多くの工事が実施されている宮古の状況について、西川会長は「最近の宮古はものすごく好調。特に伊良部の建設ラッシュはすごい。数カ月前に比べてどんどん変わっている」と驚いた様子で話した。