街なかで弦楽器の調べ
あす、マティダで演奏会
琉球交響楽団コンサート
琉球交響楽団(安次嶺馨理事長)による「まちなかコンサート」が18日、市内各地で開かれた。約30人の団員が病院や公設市場などに分かれて演奏を披露。管楽器、打楽器、弦楽器の音色で市民を魅了した。同楽団は20日午後、マティダ市民劇場で演奏会を開く。
コンサートは「まちなかコンサートを活用した芸術文化発信事業」の一環。病院や銀行、市場、市役所などで演奏会を開いた。
県立宮古病院ではバイオリンの石川文乃さん、大城聖美さん、ヴィオラの国吉佐知子さん、チェロの具志堅真紀さんの4人が弦楽器四重奏を披露した。
モーツアルトをはじめ映画音楽、ビートルズ、芭蕉布などを演奏。子ども向けにアンパンマンのマーチなども披露して喜ばせた。
演奏が始まると、聴衆の数はみるみる増えた。来院者の多くが足を止めて弦楽器の音色に聞き入った。
お年寄りは用意された椅子に腰掛けてゆっくりと鑑賞。音に合わせて体を揺らしたり、巧みな演奏を食い入るように見つめたりして音楽を楽しんでいた。
70代の女性は「まさかこんなところで聴けるなんてうれしいねえ」と笑顔で話した。聴衆の中には下地敏彦市長の姿も。すべての曲を聴き、演奏後は大きな拍手で団員をたたえていた。
まちなかコンサートは19日も行う。午前11時からは市の公設市場前で金管五重奏、午後1時からはゲオ宮古店で弦楽四重奏、同2時からはサンエーショッピングタウン宮古衣料館前で金管五重奏を演奏する。
20日の演奏会「ふれあいコンサートin宮古島」は午後2時、マティダ市民劇場で開演する。無料だが整理券が必要になる。