初競り鏡開きで祝う/JA宮古家畜市場
1年間の高値祈願/一大産地化確立へ決意
2019年の子牛初競りが19日、JAおきなわ宮古家畜市場で行われた。生産農家や購買者ほかJA、県、市などの関係者が出席。鏡開きなどを行い今年1年の高値を祈願するとともに、子牛の一大産地化の確立へまい進していくことに決意を示した。
初競りには439頭が上場。購買者が相互に競り合う値段を生産農家やその家族が見守ったほか、今年最初の競りを一目見ようと、市民や観光客らも訪れ熱気が漂った。
式典でJA宮古地区本部の下地保造本部長が「今年も引き続き生産農家、JA、関係機関が一体となり購買者の皆さんが宮古に足を運んでいただけるよう、上場頭数の安定供給や飼育技術の向上に全力で取り組んでいく」と述べ開会を告げた。
主催者を代表してJAおきなわの大城勉理事長は「JAは和牛素牛の一大産地化を確立するため、繁殖牛の増頭に取り組んでいく」と述べ、生産農家や行政と連携を強化し、農家所得の向上に取り組んでいくことを強調した。
来賓として出席した下地敏彦市長は、肉用牛はサトウキビに次いで大きなウエートを占めていることを上げ「購買者のニーズに応えるべく生産者と関係機関が一丸となって、品質管理の向上などに取り組んでいく」と祝辞を述べた。
県農林水産部の島尻勝広部長は、肉用牛は県の農業をけん引していることを示して「沖縄21世紀ビジョンに基づき、関係機関と協力して肉用牛の発展を推進していく」と祝いの言葉を述べた。
市議会の佐久本洋介議長が乾杯の音頭を取り、宮古和牛改良組合の砂川栄市組合長の「一丁締め」で式典を締めくくった。
終了後は参加者に餅やミカン、泡盛が振る舞われ、新年最初の競りを共に祝った。