沖糖が原料糖初出荷
1500㌧、名古屋向け出港
沖縄製糖は29日、2018-19年産の原料糖1500㌧を名古屋へ初出荷した。今期は1万4000㌧以上の出荷を目指して取り組む。
沖糖は17日に製糖操業を開始した。ここまでは順調な操業が続いている。
28日までの搬入量は1万7473㌧。平均糖度は13・77度と、基準糖度(13・1~14・3度)帯に入る品質を維持している。
糖度区分別構成比は基準糖度帯の原料が全体の47・22%を占めた。基準以上は29・42%、基準以下は23・36%の実績となった。
初荷の積み込みは28日に始めた。サトウキビを圧搾して製品化した原料糖をトラックに載せ、海上輸送を担う船が停泊する平良港へ次々と運び入れた。
港に着いたトラックは、指定の場所で荷台を上げ、専用のベルトコンベヤーを使って製品を搬出。黄金色の原料糖はさらさらと船倉に流し込まれ、周辺に甘い香りを漂わせていた。
操業中の沖糖は今期、サトウキビ12万3000㌧の搬入を見込んでいる。台風や干ばつ、病害虫被害に遭いながらも前期並みの収量を確保できる見通しだ。