下地市長きょう結論/県民投票
市議に説明後表明/県議会の3択可決受け
辺野古米軍基地建設のための埋め立ての賛否を問う県民投票の選択肢を3択とする条例改正案が29日、県議会で賛成多数で可決されたことについて下地敏彦市長は30日、「大多数の県議が賛成したことは評価できる」と評価。知事が3択への変更を決めた理由については、県議会審議の中である程度、理解できたとの認識を表明し、それらを踏まえて参加、不参加の最終判断を行い、31日開催の市議会議員全員協議会で市議に考えを説明した後、結論を発表する考えを示した。
下地市長はこれまで、県民投票への参加には県議会での全会一致による可決と、全市町村長に対して選択肢を2択から3択に変更した知事の考えの説明が必要との考えを示していた。
市役所平良庁舎でマスコミの取材に応じた下地市長は全会一致とならなかったことについては「全会一致が一番望ましかったが、大多数の県議が賛成したことは評価できる。やはりどうしても(反対)という人が出てくることは想定できた。ベストは全会一致だったが、ベターな形だったかと思う」との考えを示した。
全市町村長への知事説明が行われていないことについては「県は(全市町村長が参加する29日開催の)振興会議終了後、説明したい意向を示したが、あの場で説明するのは良くないとの意見が出て行われなかった。だから何らかの形で全県民に対して知事の考えを出した方がきれいだと思う」と語る。しかし「知事は県議会に対していろいろと説明しているので、知事の考え方は断片的には理解できる」として、知事による説明前でも31日に県民投票に対する自身の考えをまとめる努力をしたいと述べた。
市議会議員全員協議会では市長の考えを説明するのみで、同意を求めるものではないことを強調。「議会議決は終わっている。残されているのは市長がするかどうかの判断だけ。もう一度、議会に聞く必要はない」との認識を示し、説明後に判断についてコメントを出すと語った。
判断する上での優先事項としては2度にわたる県議会での県民投票条例の可決と、2月24日に投票ができる期限内で結論を出すことを挙げる。
県議会での可決については「(2択での条例制定と3択とする改正で)2回も県議会で議論を通じて出した結論は重い」。2月24日に間に合わせる必要性については「みんな24日に行うと言っている。間に合うように判断しないとするとした場合、県全体への影響が大きい。1市だけで全体を乱すようなことはしたくない」との考えを示した。