山田さんしのび句会/句碑建立14年記念し集会
俳人で故山田弘子さんの句碑建立14周年を記念する集会が3日、句碑が建つ平良のカママ嶺公園で開かれた。当時の建立実行委員会委員長の伊志嶺亮さんら関係者が集い、句会を通して山田さんをしのんだ。
山田さんは、1934年に兵庫県で生まれた。95年に俳誌「円虹」を創刊。99年に初めて来島し、宮古島における俳句文化の普及発展に尽力した。2010年2月に急逝している。
句碑は2005年2月に建立。碑には山田さんが宮古島で詠んだ「蒼海へ 鷹を放ちし 神の島」という俳句が刻まれている。
集会で伊志嶺さんは「山田先生が初めて宮古島に来てからもう20年になる。この間、宮古の子どもたちが俳句に触れる多くの機会を提供してくれた。今では素晴らしい作品がたくさん出るようになった」と山田さんの功績をたたえた。その上で「ますます宮古島の俳句が上達するように祈念している」と話した。
集会には神戸市在住の土井直治さん(85)と妻の淑子さん(79)も参加。俳句を通して山田さんと交流を深めてきたといい、集会には年間毎年出ている。
淑子さんは「山田先生には本当によくしてもらっていた。その人柄がとても好きでした」としのび、「こうして毎年参加できることが幸せです」と話した。
集会後、参加者は公園内を散策しながら思い思いに句を詠んだ。併せて、山田さんが残した功績の大きさをかみしめていた。